徒然日記

約7年間の出来ごとです。

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「どういうつもり?」
出勤早々、先輩に会議室へ連れてこられ、1枚の資料を渡された。

そこには全営業員による先月の目標と結果がプリントされていた。

各々掲げた(会社から課されたノルマ)目標と結果がはっきりとグラフにされており、その中で自分の名前を見つける。

見事に最下位の所にあった。

「新人とは言え、いくら何でもこれはないでしょ?」

自販機で買ったであろう缶コーヒーを飲みながら冷たい目で睨み付けられる。

「すいません。今月は目標達成できるように努力します。」

嫌な空気だ。目のやり場に困る。

「それに、今何時だと思ってんの?」

ついさっき、タイムカードを押したとき、時計は7時半を過ぎていたので恐らく今は7時45分頃だろう。

「そんなゆっくりしてる暇あるなんて余裕だね。
もし俺が先月お前と同じ結果だったら1時間でも2時間でも早出して、1件でも多く契約取ろうとするんだけど?」

アドバイスとも嫌味とも取れる微妙な言い回しに耳が痛くなる。

「新人だからって余裕かましてると大変なことになるから。今言ったからね。聞いてないとか後から言わないでね。じゃあ俺はもうアポが入ってるからもう行くから。何かあったら連絡して。」

そう早口で捲し立て、先輩は会議室を後にした。

朝から胃が痛い。しかし弱音を吐いてもいられない。今月は何としても目標達成して、見返してやろうとその時は思っていた。

しかし、現実は甘くはなかった。